幸田 露伴

岩波書店

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価格:¥ 735

発売日:2001-07

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カスタマーレビュー

幸福になるためには努力すること  (2007-11-20)
 「努力論」というより、幸福になるための努力の必要性を説いているので、「幸福論」といっても良いかもしれない。
 何かがうまくいかないとき、人のせいではなく自分の原因を考える。なぜなら、他人や運命のせいだと考えてしまえば、自分にはどうすることも出来ないからだ。自分に責任があることならば、自分自身で何とかできるからだ。だから、何事も自分のせいにしたほうが良いのである。
 夢は強く思うことが必要だが、思っているだけでは何もならない。その上で努力が必要。そして夢を他人に与えることで自分の幸福も増やすことが出来る。

 昔から外国の幸福論や成功論で書かれていることと共通部分を多く持ちながら、最近の成功本で忘れられている努力の重要性を説く。天からお金が降ってくる式の安っぽい本に辟易している人には是非読んで欲しいお薦めの本だ。文体が古いが、本をよく読む人には気にならない程度。むしろ、これぐらいは「努力」して読んだほうが、実になるというものだ。

 私も、何度も読んで、この本に書かれているように、意識して努力するのではなく、意識せずに努力の人生であるようになりたいものだ。

より良く生きるための指南書  (2007-02-18)
 成功や幸福にたどり着くには?そのためには、身も心も良くしていくための努力が必要だということだ。

 物事が上手くいかなかったら、運命を恨むのではなく、自分の努力が足りなかったのではと考える。悲運を牽き出す者は、自分を責めないで他人を責めてばかりいるものだ。

 自分を本当に改めようと思ったなら、昨日までの自分を捨てなくてはならない。

 露伴氏は惜福、分福、植福の三説を説く。福を使い尽くしてしまうのは、惜福の工夫に欠けている。自分から福を分け与えれば、人もまた自分に福を分け与えるだろう。そして、露伴氏が最も重要と説くのは、植福。一心一念の善良なる働きは、将来大きな幸福を生み出すかもしれない。

 比較的狭い範囲において努力をすれば、平凡な人でも世に対して大きな貢献をするであろう。

 そして、露伴氏は「張る気」が重要であると説く。散る気では何も成し遂げられない。努力は「力めて気を張る」のであり、気の張りは「おのずからに努力を生ずる」のだという。つまり、努力している、という感覚なしになせる努力であるべき、ということだろう。

 難しい言葉を多用していて、読むのに時間がかかるかもしれないが、ゆっくり文字を追っていけば、ピンとひっかかってくる部分が出てくるでしょう。

達人・露伴。  (2007-01-30)
努力してすべてが報われるわけではない。
ということはわかってはいるのだが。
それでも努力をしないわけにはいかない。

その「努力」っていったい何?

それを考えるヒントになるのかな。
そう思います。

露伴先生、幸福の三説を説く  (2004-09-25)
 露伴の『努力論』によれば、「惜福」と「分福」と「植福」というのがある。
 これが分かれば、あなたも幸福になるかもしれないから、まあ少し話を聞きなさい。

 世の中には運がある人ない人がいるようだが、もう少し詳しく見ると、ちょっと違う。

 たとえば幸運がよく巡ってくる人は、「惜福」がある人だと露伴は言う。
 「福の惜しむ」というのは、幸福に対してケチケチすることではなしに、逆に幸福に対してガツガツしないこと。たまたま巡ってきた幸福を使い尽くさないで、天に預けておく。そうすると福(ラッキー)に巡り会う確率がアップする。

 自分に回ってきた福を独り占めしないで、一部は人に分け与えるようにするのは「分福」である。この工夫で、より大きな福(ラッキー)が来ることになる。レヴィ・ストロースもいうように、あるいは『金持ち父さん』もいうように、人間は、本当に欲しいものを、誰かに与える(プレゼントする)ことを通してしか、手に入れることができないのである。

 幸運の女神が好むところを知り、女神が立ち寄る種をつくること、「福を植える」こととして「植福」という。

 こういう幸福三説に『努力論』はかなりのページが割いている。

 『努力論』は「努力しろ」とか「努力して成功しろ」というお道徳本でなく、「努力してるのに、さっぱりだ」という人向けに、露伴が頼まれて書いたもの。頼む方も方だが、引き受ける方も方だ。そして、露伴はやっぱり凄かった。

人生の友に  (2003-11-06)
露伴の文章は現代人にとって難しく読みにくい。
私などは、理解するのに辞書を引きながら読んだりしたものだ。
だが、そうした苦労をして読むのに値する本であると自信を持って推薦できる。
内容についてはここでは述べない。ぜひ皆さんが手にとって、
じっくり読んで味わってほしい。