梨木 香歩
新潮社
グループ:Book
ランキング:19239
価格:¥ 500
発売日:2003-06
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からくりからくさ (新潮文庫)
裏庭 (新潮文庫)
春になったら苺を摘みに (新潮文庫)
村田エフェンディ滞土録 (角川文庫 な 48-1)
ぐるりのこと (新潮文庫 な 37-8)
カスタマーレビュー 
この本から伝わってくるもの
(2008-09-24)
私は梨木香歩さんと初めて出会った作品は、エンジェル エンジェル エンジェルです。この本を読み、梨木香歩さんの放つ独特な雰囲気に魅了され次の本も読んでみたい!!と思い「りかさん」を読んでみましたが間違いなく今まで読んだ本の中で心から読んでよかったと言える作品の一つになりました。結構久し振りにどんどん次が気になり読み終わってしまうのがもったいないと思いました。
それにしても梨木香歩という著者は本当に心をあったかくしてくれる人です。そして登場してくる人物の性格や伝わってくる雰囲気がとても良い!!もっとこの著者の本をたくさん読んでみたいと思うのですが、出版されている本の数がとても少ないのが残念です。。
人形
(2008-06-28)
結構前に買った本です
梨木香歩さんの書いた本かぁ!と想って
買いました☆
すごく変わったストーリー
だけどすごく暖かみがあって良かったです♪
人形にも気持ちがあるとか
ちゃんと食事とか寝さしたり話しかけたりして
人形もだけど自分自身も成長出来るって感じだったし
不思議でした
本当によかったです♪
注:ただの童話風小説と思わないように。
(2008-06-18)
梨木さんの世界に初めて入る方、要注意。優しい語り口と、お雛様、日本人形などの小道具に惹かれて、ほんわかした気持ちで読み進めると、後半とんでもない思いをする。この著者の作品は大体、一見砂糖菓子に見えて実は辛口なのだが、「りかさん」は特にだ。汐汲人形が守っていたものが何であるか、ここには書かないが、人間がどこまでひどいことができるのか、そんな物語だ(泣ける系ではない、怒り系だ)。ただ、ようこのおばあちゃんを通して、そんな人間の醜さと、それを補う力を持っていることをきちんと語るあたりは見事。読み終えると市松人形が欲しくなる。
同時収録の「ミケルの庭」は「からくりからくさ」の続きだけに、いつもの真っ向勝負の書き方で、こちらは用心しなくても大丈夫、おすすめだ。
よくできた日本のファンタジー
(2008-03-24)
りかさんはお人形。心を持ったお人形。生きているお人形。
りかさんがいると、ほかのお人形の心もわかる。
この小説を読むと、人だけでなく物の気持ちまで思いやれるようになる。
そうそう、そんなこともあるかもなあ、と。
ちょっと怖い、心の暗い部分も乗り移ってしまうけど。
むかしお人形で遊んだことのある大人ならなおさら。
梨木香歩は上手な文章とお話でお話の世界に連れて行ってくれる。
本当に上手な小説家だなあと思う。
こんな物語が読めてうれしい。
「ミケルの庭」は大人のお話だけど一種のファンタジー。
小説を読む楽しさがたくさん詰まった一冊。
優しい想いが伝わってくる一篇
(2008-02-14)
人格の宿った人形であるりかさんがキーパーソンになって、
「ようこ」を自然な形で教え導きながらその成長を促していく「りかさん」。
「ようこ」の心の動きを瑞々しく描く筆致は秀逸。
その様子を暖かく見守りながらバックアップしてくれる「おばあちゃん(麻子さん)」の存在が素晴らしい。
本作を読んであらためて頭の中を整理した。
人が何かを学んでいく過程で、それに係わる人との関係(隔たりと緊密度)が重要であるということ。
親と子は密着しすぎているために伝わらないことが、近親者ではあるが
少し隔たりのある関係である祖父母やおじおばからは伝わってくることがある。
心の根っ子に静かに浸透していくように、その人の奥深いところから
その人を形成する大事な部分をゆっくりと育んでいくように。
それは友人から受ける影響とは、また一味違う異質なもの。
人の思いの在り方をしっとりと丁寧に描いてくれている本作は、読む人の心にも優しい思いを伝えてくれている。